「まだ60回しか稲作したことがない」という含蓄ある言葉

  • 昨日は旧友たちと錦糸町のホルモン焼き屋で飲む。
  • 一人は自営業の傍ら、稲作をしているおっさん。
  • 今年で稲作6年めだとか。

以下、印象に残ったお話。

  • 最初は手探り状態。近所の農家に指導をしてもらった。
  • 「おいしい」米を作れる技術を持っているのは70歳の世代まで。
  • その後継者になるべき世代(たぶん、うちらの世代)は農政と農協のおかげでボロボロ。
  • その70歳のおじいちゃんが「自分はまだ稲作を60回しかしたことがない。だからよくわからない。」と言ったそうな。

含蓄ある言葉だな、と思った...

  • 確かに米は年一回しかとれない。
  • しかも気象条件は毎年必ず変わる。
  • そういう中で試行錯誤できる回数は、一生のうち数十回。
  • こんな技術はマニュアル化など到底できない。
  • 習い(あるいは盗み)、伝えていくしかない。
  • 実践(プラクティス)あるのみ。

システム開発も似たような所はあるよね。

  • 一生のうちに経験できるプロジェクトの本数は思ったほど多くない。
  • 同じプロジェクトは存在しない。*1
  • そういう中で試行錯誤できる回数は、一生のうち数十回。
  • こんな技術はマニュアル化など到底できない。
  • 習い(あるいは盗み)、伝えていくしかない。
  • 実践(プラクティス)あるのみ。*2

*1:同じなら、自分はcopyコマンドを使うであろう

*2:冗長重複4行・要リファクタリング