手遅れ

原発事故が引き起こした放射性物質騒動に対して「正しい情報を提供せよ」「科学的に判断して行動せよ」などという声がでているけど、それは無理というものだろう。

そもそも科学的に判断が出来る人達が大多数だったら、みのもんたみたいな輩がお茶の間に受けるはずはない。彼が「納豆が良い」といえば納豆が飛ぶように売れ、「ナスが良い」といえばナスが売り切れになるまで買い漁る。そんな人達がいるわけである。あるいは「血液型占い」。あんなのを信じちゃう思考回路の人達に「正しい情報」を提供し「科学的判断」を促すこと自体、徒労に終わる行為であろう。

つまり、パニック的な買い占め買い漁りは今後も発生するだろうし、風評被害による商品敬遠が生まれるのも避けられない。これは教育の問題であり、今さら手遅れなのである。

唯一の救いは...この手の人達は忘れるのも早いこと。放射性物質が怖いからと、あれだけ敬遠していた中国産野菜を買うようになった、などという話も聞く。より新しい驚異が出現する頃には、福島・茨城の農産物も受け入れてもらえるようになるかもしれない。

追記

こういうことなのかもしれない。