生産性評価は難しい

ファンクションポイントは胡散臭いで、「RailsのFP生産性は従来型の5-7倍くらい」って書いたけど、今日はそれらのプロジェクトに対してsaikuroを使ってCyclomatic Complexの測定をしてみた。わかったのは

  • 比較的高いFPを出していたチームは、実はCC値もちょいと高め。モデルでやるべき処理をコントローラでやってたり、ちょいとコードが汚い。rcovで見ると、テスト漏れも発覚。
  • 低めのFPを出していたチームは、CC値がとても低い。「Too simple to break」以外の所ではカバレージも完璧。それだけリファクタリングしてきた、ということ。

当たり前の事だけど、単純にFPだけ比較しても生産性は比べられないのだな。

そもそも

そもそもFPの比較って、なんなんだろう。どうやら同じ人が同じような開発環境に対してFPを算出するのは問題なさそうなんだけど、算出担当が変わったり、異なる開発環境のを相手にしようとすると、途端に比較が難しくなるような気がしてきた。

「米ドル」「カナダドル」「香港ドル」みたいに「異なるドル」があるように、FPにも「ほげほげ社FP」「ほにゃらら社FP」みたいな別単位があるのではないかな。

そして日経コンピュータ9月17日号

日経コンピュータ9月17日号第二特集P123

ベンダーの生産性や品質、SE単価といった情報を蓄積すれば、ベンダー間の比較評価も可能となる。

って書かれているけど、「A社は10A社FP/MM」「B社は11B社FP/MM」みたいに単位系がバラバラになって、やっぱり比較できないー、ということになるんでないのかな。