自転車、ドーピング、そして人間不信
Agile2006から帰宅。ゆっくりテレビを観ることができるのは久し振り。
スポーツ関係のニュースでは、やはりFloyd Landis。ただし、各局のコメントはそれほど悲観的ではない。
- アルコール摂取でテストステロン値が上昇するという研究結果がある
- B Sampleでクロでも、もともとの体質であることを証明すれば大丈夫(サンチャゴ ボテロなど)
などなど。「頼むからシロでいてくれ」という気分なのかも。
自分の書き込みに対するSacramentoさんのコメントへ
国民気質もあってアメリカ選手は正直と思うんです。
ヨーロッパ選手は子供のうちに能力を見込まれ、そのままプロまっしぐらで訓練されることが少くない。結果、学歴もなにもない、いわゆる自転車バカになってしまう。なのでチームから圧力をかけられるとドーピングを断われない。他に生計をたてる手はないから。
対するアメリカ選手は、選手として大成できなかった場合に備えてそれなりの学校を出ておくのが常。*1 なので人間としての資質を問われるようなことは、あまりしない。*2
で...Landisの場合ってどうなんだかわからないんだよね。20歳でカリフォルニアに引っ越したというのはWikipediaに書かれているけど、学校の話はでてない。なので、あまり頭はよろしくない可能性はあるけど、だからといって簡単にバレてしかも即効性があるわけでもないテストステロンを使うかなぁ... ああ、頭が悪いから使うのか... じゃあ、なんであんなに速く走れたんだ... 自分でも何いってるかわからなくなってきた...
まあ、Floyd Landisも言ってるように、B-Sampleの検査結果を待つのみ。
Jehanneさんの選手不信に対するコメント
二つの問題があるわけですよ。
- ドーピングしている選手がいる
- ドーピング検査方法や摘発組織が信頼できない
で、この状態を魔女狩りに例えることもあるけど、魔女狩りと決定的に違うのは「ドーピングするやつは確実にいる」ということ。しかも、先方は次々と手段を変えて検査の目をかいくぐるようになる。
なので、ある程度検査を厳しめにすることでFalse Positive(偽陽性)が出るのは避けられない。また新しい検査方法は信頼性に欠けることもある。*3 悲しいけど、無罪の選手がしょっぴかれる可能性は排除できない。 ちなみに検査方法が確立されてないのに「検査できるようになった」とハッタリをかますこともWADAは実行している。イタチゴッコ、ダマシアイの世界。
でも、この流れを止めたらドーピング選手を摘発することはできなくなる。ファンとしては納得できないけど、これが現実というものでしょ。
ということで、Jehanneさんの
ああヤダヤダ。真面目にやっている選手って一体どれくらいいるんだろう。ほんの一握りじゃない?と言いたくなる。
というのは筋違いで、ここまで検査をしている以上、ドーピングしている選手はほんの一部(かつ悪質)と見るのが正解でしょう。
ちなみにここまでの検査をやってるのはオリンピック以外では自転車くらいでは? doroyamadaさんも書いてるけど、この状態は誇るべきことでしょ。
でも、摘発された選手に対してはきちんと反論の場を与えるべきだわな...