今週は大きな動きがありそう

「Landis側、動く」でも書いたけど、Landis側はUSADAに対して提訴取下げ申請を「するよ」という予告を先週金曜日に発表している。予告しただけで、まだ公式な文書による通知はしていない。これは明らかに報道効果を狙ったものでしょ。実際に文書で通知するのはおそらく今週の前半。AAAによる公開裁定を計算に入れている以上、LNDDの検査不備に関するLandis側説明も公開されることであろう。

そこで注目したいのがTrust but Verifyの金曜日の記事

  • 9月7日に、TUE(治療目的例外)を批判する記事がフランスドーピング規制当局責任者へのインタビューという形で報道された。
  • なぜ、このタイミングなのか?
  • Landis側の投げてくるボールが強烈なことを予知しているので、その準備ではないか?

つまり、Landisのテストステロン使用については事実を証明できないので、「Landisは医師の処方のもとでコルチゾンを使っていた。だから強かったんだ。」という話に持っていくための伏線だ、ということらしいんだけど...

まあ、今週の動きを待つとしよう。

おまけ

上記Trust and Verifyの記事には、もう一点注目したい話が掲載されている。それはTour de Franceのドーピング検査で陽性となった選手の数。

  • フランス当局の発表によれば、TdF出走選手156人中TUE申請をしていたのは60人(=38%)
  • TdFでドーピング検査を受けた選手の数は105人
  • 105人の38%(=40人)がドーピング検査陽性となるはずなのに、実際には12人しか陽性となっていない
  • これでまともな検査しているの??