IR-MSによるステロイド測定の誤差
Trust but Verifyに、Floyd Landis' Testosterone, WADA, and Abused Science(フロイドランディスのテストステロン、WADA、そして科学の乱用)という記事が紹介されている。例によって長くて専門的な言葉ばかりなので訳さない(訳せない)が、ポイントは
- IR-MSの測定結果にはバラツキがある。(同記事下の方のグラフにあるFemale #4が典型)
- ランディスの測定結果はこのバラツキの中に収まる。
- つまり、今回の結果だけではランディスが外部からテストステロンを摂取したのかどうかは「わからない」とするのが正解だろう。これは公正とはいえない。
追記
Trust but Verifyには、rec.bicycle.racingにおける上記議論の抜粋もでていて
- IRMSの論文を書いた人の素データから、疑似陽性となる確率は3.2%となることがわかった
- つまり、31回検査すれば一回は疑似陽性となる計算
LNDDの人は「IRMSはFoolploof」と断言しているけど、実はそうでもないことがわかる。