検査行程

カピバラさんがドーピング検査の問題点についていろいろと書かれている。

例のEPO検査回避疑惑で、Ullrichがただちに資格停止に追い込まれることはないでしょ。なぜなら、WADAは過去検体への遡及調査での罰則は認めていないから。これについてはLance ArmstrongEPO使用疑惑でも焦点になっていたはず。ただ、Ullrichについてはタイミングがよくなかった。サンドバッグ状態。ボコボコ。

ちなみにこのEPO検査回避方法、夏場あたりから噂にはなっていた。公式に取りあげられたのは、Cyclingnews.comの8月6日が最初のはず。WADA側はそれなりに調査してきていると思われる。

EPO検知回避で今後考えられるのは

検体採取の手順強化

男性の場合、液体を身体のどこかに隠すことはなかなか難しいので、検体取得は「係官に背を向けて、コップにおしっこする」わけだけど、これを女子並[*1]に「係官の目の前で係官が見えるように、コップにおしっこする」手順にするのではないかな。で、指にかかってないかどうかとか、係官がチェックする。おしっこする前に手を洗う、なんていう手順が追加されるかも。

ちなみにうちの嫁さんもUCIステージレースで上位入賞した時に尿検査対象になって、「人権もクソもない世界」と言ってたけど、これが男子にも広がるのではないかな。

タンパク質分解酵素の痕跡検査

これはイタチゴッコの続き。EPO蛋白質分解酵素の反応後に生じる物質を調べる方法を学者さんが研究して、それが検査行程に組み込まれて... [*2]

カピバラさんが言うように、WADAのトップ達はドーピング検査が完璧無比と思っているフシはある。でも現実はそうでもないことは、最近のMarion Jones選手の件でも明確。今回のLandis事件で、メディアが検査体制について疑問を持つようになってくれればいいんだけど...

*1:女子選手は隠せちゃうし、そういうことをした選手が過去にいたんだそうな

*2:で、別のゴマカシが開発されて