労働強化!

昨今の年金問題で懐かしい言葉を耳にした。「労働強化」だ。

日本の某システムインテグレータで営業部隊のお手伝いをしていた頃の話。15年以上前になる。そこで叩き込まれたのは「官公庁向け提案書では業務効率化を前面に出してはならない」ということ。そんなことをしたら、組合が「労働強化反対!」と騒ぎだして提案が通らなくなるから。じゃあ、なんのためにシステムを入れるのか? 

答:予算消化

単年度予算のお役所は、あてがわれた予算を使い切ることが極めて重要になる。そしてそこには効率化という概念の微塵もない。金をドブに捨てるとはまさにこのこと。まあ、おかげさまでシステムインテグレータも各ベンダも食い扶持には困らないわけだけど。

今日、労働強化という言葉を検索すると...

新鮮な話題だからかもしれないけど、年金問題と結びつけているページのほうが多いことになる。でも、労働強化反対の名の下に繰り広げられる非生産的な労働現場は社保庁に限った事ではない。そして、それらの現場で消費される無駄な税金を積み上げたら、おそらく昨今の年金問題なんてハナクソみたいな話になると思うのだが...