反ドーピングに関する興味深い記事

MMA WeeklyのDRUG USE IN MIXED MARTIAL ARTSという記事が興味深い

要約

  • UFCのMelvin Guillard選手がドーピング検査でひっかかった。検出されたのはコカイン。
  • MMAの選手と薬物の関わりは少なくない。能力向上のため。あるいは娯楽のため。
  • MMAは薬物利用に厳しい態度をとっているほうだけど、必ずしも全選手が検査されているわけではない。開催場所で常に検査体制を取れるとは限らないから。
  • また国によって対象薬物に対する法律が異なる。オランダでは大麻はオッケーだけど、アメリカは基本ダメ。アメリカでは酒はオッケーだけど、中東諸国ではご法度。
  • そういう状態でMMAは薬物検査を続けるべきか? 著者の意見は「Yes」。大会主催者が規制した薬物は、選手の居住国や開催場所に関わらず規制されるべきだ。

所感

UFCなどのMMAは、他の興行的に成功しているスポーツ(野球・バスケ・ホッケー・フットボール)に比べるとかなり薬物使用に厳しい。昨年までフットボールや野球はアンフェタミン使用が発覚しても出場停止にすらならなかった。(そもそも検査すらしていなかった) そのMMAでも、開催場所によっては検査体制がとれないことがあると知り、ちょっと驚き。同時にWADAの(嫌いだけど)Dick Pound会長が主張する「全てのスポーツ・全ての国で同じドーピング検査」という思想は悪くないな、とも思った。