AC/DCのボーカル、Bon ScottとBrian Johnstonのどっちが良い?

Freakonomics BlogOn the Efficiency of AC/DC: Bon Scott versus Brian Johnson(PDF:英語)などという論文が紹介されていた。カナダのカルガリ大学経済学部における研究成果。

  • AC/DC結成時のBon Scottと彼の没後に加わったBrian Johnstonのどちらが良いボーカルなのかを調査する実験
  • 売り手と買い手が品物の値段を交渉する場面で「It’s a Long Way to the Top (Bon Scott)」と「Shoot to Thrill (Brian Johnston)」の曲を流しておく
  • これらの曲が取引にどのような影響を与えたかをもとに、Bon ScottとBrian Johnstonのどちらが良いかを決定

結果

18組36人に対して実験をし、「低い価格での取引」や「取引に至らなかった」回数などを考えると、Brian Johnstonのほうが良いボーカルだという結論になった。

後日談

翌日のFreakonomics Blogには、「あの論文は冗談だよ」というオチがでている。

  • 本来の実験では全ての被験者に対して同じAC/DCの曲を聞かせるはずだった
  • 手違いで異なる曲を流してしまったが、それがたまたまBon ScottとBrian Johnstonの対決(?)につながった
  • なぜAC/DCを流す必要があったのかは謎

感想

この論文(なのかネタなのかよくわからん)を書いたのはRobert J. Oxoby教授。カナダ人のジョークは濃いのが特徴だけど、この論文は手が込んでいるなぁ。教授自らがこういう茶目っ気あることをできるというのはうらやましい文化ではある。