規制を守らないという選択

木曜と金曜の二日間参加してきたScrum Product Owner Trainingで一番印象に残った話。
米国のとある投信会社が、投資家向けのWebサイトを立ち上げる際に「できるだけ短期間に立ち上げる」という条件を満たすために、なんとSEC(米国証券取引委員会)の新しい投資家保護規制を無視した、というお話。SCRUMなので、はじめに色々な要件(プロダクトバックログ)を洗い出して優先順位の高いものから開発していくわけだけど、SEC規定を守っていたら短期間での開発ができなくなる、ということが計画の段階で明らかになった。そして、その新規定を守らなかった場合は「罰金20万ドル」がかかる。

罰金20万ドルを避けるために新サイトの構築が遅れて競合他社に顧客を取られるくらいなら、初年度は20万ドルをおとなしく払って競合他社に先駆けて新サービスを開始しよう、と顧客側トップ(Product Owner)が決断したそうな。(規制準拠版は追加開発。翌年は20万ドルを払う必要はなくなる。)

日本だと馬鹿の一つ覚えみたいに「コンプライアンス〜 コンプライアンス〜」と叫ぶおじさんが多いけど、法令順守で得るものと失うものをちゃんと秤にかけない経営者ってのは○○なのかもね。

問題

上記○○に当てはまる言葉をコメント欄に記入しなさい。