保身という反Agileパターン

日本にいる開発部隊にAgile開発の指導をしている。いろいろ苦労はしているけど、まあなんとか動き出してきたところ。が、問題発生。

ラップトップ持ち出し禁止

その会社は社内規定で「ラップトップの持ち出し禁止」となっているらしい。なので、イタレーション毎にでてくるプログラムをお客さんの所に持っていく事ができない。彼らがとろうとした手段は「画面を印刷してお客さんの所に持っていく」というもの。

なんかバカらしくなってきたので、その社内規定を破る事を勧めた。

保身につきあう必要はない

おそらくは、ラップトップ紛失→顧客情報流出、みたいな不祥事を気にしてラップトップ持ち出し禁止などというルールを作った輩がいるのであろう。そいつは「ラップトップ持ち出し禁止にすることで発生する損失」を考えた事があるのだろうか? おそらくは「何か問題がおきて、俺様が面倒なことに関わる羽目になるのは嫌だから、とりあえずラップトップ持ち出しを禁止にしちゃえ」程度の考えで決めた規定じゃないかな。

  • ディスク全体を暗号化し、拾われても起動すらできないようにしておく
  • 途中版は発注者の特定ができないようにしておく(会社名を架空のものにする、等)
  • 使用するデータは架空のものにする。まちがっても本物データは使わない。

こうした工夫をしておけば、万一ラップトップを紛失しても損害は軽微であろう。そうした上で、敢えて社内規定を破ればよい。バレたら「何が問題なんだ、ゴルァ」と開き直るわけよ。

おまけ

こういうバカらしい規定を守ると...

  • 動かない「紙芝居」で仕様を議論する事により、細かい問題点が本番稼働後まで発覚しない可能性が高くなる
  • 「紙芝居」資料が競合他社に流出し、対抗製品・対抗サービス開発に使われる可能性が生じる

なんの稼ぎもない本社総務系社員がのほほんと過ごそうとするために、組織全体はより大きなリスクを抱える事になるのである。

→解決しますた(笑