悪あがきであっても株価は上がる
株式市場はどうやら反発した模様。牽引役は金融株。あれだけ売り込まれていた金融株なので戻りも早いであろう。ただし、信用収縮の根本的問題は何も解決されていないので、それほど遠くない将来(半月〜二ヶ月後)に、また同じ問題がもっとひどくなって戻ってくるはず。
モノライン救済策...Regulator offers hope for bond insurers
- 債券保証業者の救済策を当局および金融機関が検討している
- 各金融機関から150億ドルを捻出させて、それをMBIAやAmbacの資本に注入する、という考え
- これにより、MBIAやAmbacはAAA格を維持できるから、彼らが保証する債券もAAAのままでいられる
- でも、そんなことをしていてもローン破綻は進み、返済不履行は発生する
- つまり、つぎ込んだ150億ドルはどんどん目減りしていく
- 150億ドル=1兆5900億円
One of the concerns is that, even if Ambac and MBIA raise sufficient capital to prevent imminent downgrades, they will again be short of sufficient funds in a few months.
- おそらく150億ドルでは数ヶ月持たないであろうこともわかっている
- 一連の利下げで住宅ローン(特にARM)の金利も下がっているけど、それはARMリセットの時期を若干遅らせる程度の効果しかない
- それくらい、ローン破綻の勢いはすごいのだ
- 150億ドルが枯渇したら、また各金融機関に「すんません。また150億ドルください」とでも頼むのかね?
- そのうち、金融期間側の資本が底ついちゃうよ