Fed 0.75%緊急利下げの真相とは!?

利下げの理由は後から発表されるのが常なのであるが、今回は緊急かつ0.75%という大胆な利下げなのでいろいろな憶測を呼んでいる。

SocGenの不正取引対応説

FRB側は否定しているが、Societe Generaleが先物不正取引のポジション解消のために大量に現物を売りに出すという話はフランスの中央銀行は実時間で把握していたわけだし、当然ECBも知っていたはず。ならば当然、FRBも知っていただろう、という論理。

  • SocGenの事件を知っていて利下げしたのなら、次項「FRB議長にはふさわしくない」ということになる
  • SocGenの事件を知らなかったのなら...ECBとFRBの連携はどーなっているんだ? という疑問もわいてくる

実はBernankeはFRB議長にはふさわしくないんだ、という説

中央銀行は自国通貨の安定に専念すべきであって株価の保証をするものではない。だから、株価急落で動いたBen Benはダメじゃん、という説。

実はBernankeはすご〜く洞察力があって、0.75%緊急で下げないとヤバいと判断したという説

そうはいってもそんな使えない人をFRB議長に据えるわけがない。彼には「FRB議長しか知り得ない」危機的状況を察知しそれを未然に回避する(あるいは被害を抑える)ために、0.75%緊急利下げした、という説。MinyanvilleのWhat Does the Fed Know?という記事がその典型。

  • Moody'sなどがMBIAやAmbacの格下げを実施し、各種債券の叩き売りが始まる
  • 大手金融機関が債務不履行に陥り、Credit Default Swapの執行が連鎖的に始まる
    • BoAによるCountrywide買収が「ちゃら」になるという噂もあるし

あたりではないかと。

よく見ると...

どれもこれも、ろくな筋書きになってないじゃん...