撤退条項と「努力への評価」

今回の出張ではベンチャ出資に関して「お財布持ってる人」に相談する機会があった。ばっさり言われたのは「骨を埋める覚悟」と「撤退する覚悟」。

  • その出資先の経営陣に(出資額によっては社長として)入り込んでいく覚悟があるか
  • あらかじめ決めた撤退条件に合致したときは素直に諦め、新たにゼロからやり直す覚悟があるか

最初の質問には迷わず「はい」と答えられるけど、二つめは(一瞬)躊躇してしまった。

その迷いは質問者にただちに伝わったようで、「撤退はなかなか簡単ではないし、撤退せずにずるずると続けちゃうことが多いから、日本企業はベンチャ出資が下手なんだ」とも説明された。撤退条件に到達しても、「あと半年」みたいな再評価期間を設けて、もう少し頑張らせてしまう。そこにあるのは結果の評価という客観的世界ではなく、努力の評価という主観の世界。

「結果は出てないけど、頑張ってることを評価せよ」というアレだ。自分はそういうのが嫌いだったのだけど... 結果を出す自信がないから、努力を評価してもらおうとするのね。反省。