この人、大丈夫かいな?

日経: 米住宅不況、来年には回復へ

しかしアメリカの住宅価格の推移を見ると、バブル的に上昇したとか、今は暴落しているといったふうにはとても思えない。問題があるとすれば、多くの金融機関が、そもそも「返せるはずもない人たちに住宅ローンを貸し過ぎた」ことだろう。そのために、返せそうにない住宅ローンを借りてしまった人たちが案の定返せなくなったことが、回りまわって住宅価格を下落させているのである。

  • それをバブル崩壊と言うのではないかい?
  • 世帯所得と住宅価格の乖離をみれば、バブルがあったことは一目瞭然

 「無茶」な貸し出しが行われたのはとくに06年以降だ。しかし07年には早々にサブプライムローン問題が表面化していたから、量的に見て最も問題なのは06年分だろう。たとえば最初の2年間だけ極めて低い金利に抑えて借り易くした貸し出しの金利改訂(引き上げ)は今年がピークだ。

  • サブプライムに関していえば、峠は越えている。
  • が、この後はもっとでかいAlt-A(特にOption ARM)の金利改訂が控えている。
  • (追記)The Big Picture記事によれば、2006年より2007年のほうが延滞率が高いそうな。

それ以上の価格下落を心配しなくてよくなれば何が起こるか。言うまでもなく「バーゲンハンティング」である。格安の、お値打ちものの住宅を買おうとする動きが加速するに違いない。その段階でアメリカの住宅不況に終わりが見えてくるのではないだろうか。

  • ところが貸手はリスク回避のために審査基準を厳格にしてしまったのだ。
  • 頭金は最低20%という所も少なくない。
  • そしてアメリカ世帯の貯蓄は限りなくゼロに近い。
  • よって、買い手の数と売り物の数は当面均衡しそうにない。

ちなみに自分もあと30%下がったら買おうと思ってる。