北米チームのがらがらぽん

CyclingNews: State of the Peloton: North America

景気後退が深刻な北米(実はカナダもかなりヤバい)*1UCI自転車チームの状況。まだ2008シーズン途中だが...

  • Toyota-Unitedは既に存続しないことを表明している。選手たちに対しても次の契約先を探すよう促している。
  • Health Netは今年一杯でスポンサーを降りるので、次の資金源を探す必要がある。今の経済状況では、そう簡単ではなさそう。
  • Symmetrics(カナダ)は...記事中に「already defunct」と書かれているように、実は給料や遠征費未払いが続いている。来年の存続はなさそう。
  • Toyota-UnitedとHealth Netが崩壊すると、35人の選手が放り出されることになる。これらを受け入れられそうな(来年も存続できそうな)チームは...
    • Garmin-Chipotle: GarminGPSはどこかで市場飽和するだろうけど、安い外食のChipotleは不況に強そう
    • Rock Racing: きたねージーパンをわざわざ高額で買う若者がいる限り、ここは安泰
    • BMC: BMCのまま存続できる模様。
    • Bissell: 次のスポンサーは決まっている模様。(追記: 冠スポンサーだったBissellがチームを引取り、外部スポンサーを探している状態)
  • ということで、北米自転車チームは「買い手市場」となる。

経営の視点

  • 自転車チーム、それもNRCやUCI Proのレベルの運営にはそれなりの資金が必要。
  • とはいうものの、F1とかプロ野球とかプロサッカーとかに比べると数桁少ない規模。
  • なので、スポンサーを降りることで節約できるお金はたいした額ではない。
  • でも、自転車チームのスポンサー効果ってのは中々微妙。
  • ということで、景気がよくないときには真っ先に「叩かれる」出費であることは確か。

*1:建設バブル・信用バブル・資源バブルの三連パンチ