神の見えざる手 vs Bernanke & Paulsonハゲコンビ(おまけのCox)
- なんか、眠りが浅い。
- アメリカという国がどこにいってしまうのか、不安で不安で眠れないのだ。
- 民主主義国家で軍部がクーデターを起こして政権を掌握したら、これは大事件だ。
- でも、今回の21世紀版RTC構想は、経済政策に関するクーデターではないか?
- Mish: Bush Administration Seeks "Dictatorial Power"(ブッシュ政権は「独裁権力」を欲している)
- Yves: Why You Should Hate the Treasury Bailout Proposal(財務省による救済策案がよろしくない理由)..."This is a financial coup d'etat, with the only limitation the $700 billion balance sheet figure."
- 「緊急時だから時間のかかる民主主義的手続きを経ていては間に合わない」という意見もあろう。
- だからといって、将来の負担がいくらになるかわからない判断を一握りの人に託すのは心地よくない。特に、その人達の「適正」が問われるような場合は尚更。
- Mish: Lies From Paulson Keep Stacking Up: What You Can Do About It(増え続けるポールソンの「嘘」)を読むと、ポールソン財務長官に頼っていいのかね? と思えてくる。
- Bernankeにしても然り。彼はBernanke says subprime losses could reach $100 bln(サブプライムによる損失は最大1000億ドルに達するかも)と分析していた。これは2007年7月の話。桁が足らん!
- 軍部の暴走を防止するために文民統制という考え方が成立した*1けど、経済官僚の暴走を止める手段はなかったのね。
- 財務長官がGS出身ってのは、国防長官がロッキード出身でもオッケーというくらいの同じくらいの話。
- 今直面しているこの危機を生み出した人達に「私たちに任せれば大丈夫」と言われてもねぇ...
- (どうでも良いこと)品質の悪いソフトウェアを作る企業に仕事を任せてプロジェクトがぼろぼろになった状態で、「あと70億円くらい払ってくれればとりあえず大丈夫っすよ」と担当営業に言われているような気分。
- 関連Blog: The Mess That Greenspan Made(グリーンスパンが残した負の遺産)
- でも、木曜と金曜の相場反発を演出したのは、RTC構想よりはSECによる空売り禁止例だろう。
- Short Squeezeが起きれば、必ず株価は反発する。
- だけど同時に、株価下落時に「リスクを恐れず買いを入れる人達」を失ったことにもなる。
- 今後どうなるかは、BarronsのGoing for Broke(瓦解へ)でも読んで考えてみよう...
- 日本は「対岸の火事」とか言ってられない立場だよ...
追記
- e-mini先物は下落開始...
- じわじわと下落...
- 現物、とくに金融株はShort Squeezeで上がってるだけだから、下値は真空状態だよ〜ん...
*1:うまく機能しているとは思えないが、ないよりははるかにマシ...