政府による景気対策って本当に可能なの？

麻生総理に期待する街中の声、ってのをNHKニュースで流していた。

• (意識的に選んだんだろうけど)「景気対策」という声ばかり。
• 経団連とかいう団体の「おてあらい」というじいさんも「景気対策」とか言ってた。

政治家は機会があれば「景気対策をやります！」と約束する。市民は市民で「政府による景気対策」を期待する。

でも、政府による景気対策ってうまくいくのだろうか？

• 1980年代後半
  • プラザ合意で円高不況に
  • 前川レポートでうたわれた内需拡大政策実施
  • バブル発生
  • 総量規制などの経済冷却政策実施
  • バブル崩壊→失われた10年へ

• 1990年代後半
  • 小渕内閣の42兆円経済対策
  • ささやかなネットバブル発生
  • ネットバブル崩壊→デフレ本格化

• 2000年代前半
  • ゼロ金利政策＋円安政策(米国国債買取加速)
  • 円ドルキャリートレード発生
  • 米国信用バブル加速
  • 日本は輸出産業中心に世界経済拡大に乗った
  • 不動産もちょいと持ち直した&建設業界も一息つけた
  • でも無茶は続かず、米国信用バブル崩壊→日本も道連れに...

不況→財政出動→一時の回復→より大きな不況→より大きな財政出動→一時の回復→さらに大きな不況→...という流れの繰り返しではないのかね？*1

Naked Capitalismが引用しているMarc Faberの記事より:

the Paulson bailout plan is a government bailout of the previously failed government bailout which was a bailout of the previously failed government bailout etc…

ポールソンの救済案は、前回失敗に終わった政府救済策を救済するものであり、その失敗した救済策も、実はそれ以前に失敗した救済策の救済で、実はそれも(以下繰り返し)

日本もアメリカも(そして多分、他の国々も)こういう阿呆な繰り返しを断つ時にきているんじゃないかね？　

*1:これが例えばメタアンフェタミンとかヘロインみたいなヤバいクスリなら、そのうち死ぬ