深刻化する各州の財政危機

NYT: Facing Deficits, States Get Out Sharper Knives

深刻化する各州の財政危機のお話。

  • 150億ドルの歳入不足で未だに今期予算が成立していないカリフォルニア州は、さらに110億ドルが不足に。

→合計260億ドル...2兆6000億円

  • 財政危機はカリフォルニア州に限った話ではなく、他州でも深刻な状態。
  • 歳出削減+増税は避けられない状態。→景気後退を加速させる。

A few states are finding their unemployment insurance funds running dry, just as the ranks of out-of-work residents spike.

→州によっては失業保険の財源が枯渇しつつあるらしい。

以下、各州の今後...

  • ミシガン...除雪対象の道路を減らす。
  • オハイオ...失業対象者への給付金が足らないので、連邦政府から借りる。
  • ネバダ...カジノ不振で歳入不足。医療保険支払が止まりそう。
  • カリフォルニア...消費税増税へ。
  • ニューヨーク...医療および教育部門の予算削減。

日本と比べる

  • 米国各州は、日本の自治体と違って赤字を埋めるための借金はできない。
  • 地方交付金みたいな制度もない。
  • なので、景気後退に伴う痛みは半端ではなさそう。
  • だけど、安易な赤字財政を組めないということは、問題が先送りされないということでもある。
  • 先送りされた問題を拾わされた首長は、ある意味災難でもある。大阪の橋下知事とかね。