プロジェクト失敗率とリスク
DDJにてScott Ambler氏がThe Distributed Agile Teamという記事を発表している。大規模分散Agile開発に関するお話。
詳しくはそちらを読んでもらうことにして、ここでは大規模Agileのプロジェクト成功率に関してちょいとコメント。記事にもあるけど
- 大規模Agile全体での成功率...78%
- 開発チームが一カ所に集まっている場合の成功率...83%
- 開発チームが近距離分散している場合の成功率...72%
- 開発チームが遠距離分散している場合の成功率...60%
という統計が出ている。
この数字をみて「失敗率が20%以上もあるのなら、Agileはダメだな」と思った人は...考え直してほしい。
優先度の高いフィーチャから開発していくAgileでは、プロジェクトの成否が比較的早い段階で判明する。場合によっては一ヶ月で「だめだこりゃ」となるかもしれない。
早期に失敗が判明するのであれば、失敗率は高くても損失は少なくて済む。すなわちリスク(失敗率×損失額)は小さくなる。これもAgileの利点の一つ。