ここからさらに住宅価格が下がる可能性

Calculated Risk: More CRE Woes: Multifamily housing

• Foreclosureで持家を追われた世帯は賃貸に逃げることになる。
• このため、住宅バブル崩壊後は一時賃貸の相場が上昇した。
• が、一方でコンド*1の在庫が増え、これらが賃貸に変換されるようになった。
• 結果、賃貸もダブつき気味となり、家賃引下げ競争が始まった。

シミュレーション

• 賃貸の相場と、住宅の価格との間には密接な関係がある。
• Price to Rent Ratioの歴史的平均は21.5くらい。
• つまり、家賃相場が下がれば、家の価格も下がる。
• 月々のローン返済額が減ることになるわけね。

• そこでExcelのPV関数で簡単な計算をしてみた。
  • 月々$1000で30年間5%の返済をして支払える元金は$186,281.61
  • これが月々$900となると、元金は$167,653.45
  • 10%の下落。

• さらに破産法改正で住宅ローン金利が上昇する可能性を考えてみる。
  • 月々$900で30年間6%の返済をして支払える元金は$150,112.45
  • 元の$1000 5% 30年と比べると19.4%の下落。

• • 月々$900で30年間7%の返済をして支払える元金は$135,276.81
  • 元の$1000 5% 30年と比べると27.4%の下落。

→これは当面底打ちはないね。

*1:日本でいう分譲マンション