へそ曲がり(Contrarian)の視点:椅子取りゲーム
- 下図はこの四ヶ月間のS&P500指数60分足。
- 3月につけた「底値」666から、870まで一気に戻した。実に30%の上昇。
- このまま続くの?
まだ「ふりだし」という指摘
- Zero Hedge: Weekly Observationsにあるグラフに注目。
- 米国GDPに占める企業収益の割合の推移。
- 2006年に過去最高の11%を記録してから急降下。
- で、今の水準は「通常の好景気時の峠」並の7%まで来たところ。
- 過去の景気後退では、この比率が4.5%くらいまで来て、底を打っている。
- つまり、まだまだ企業収益は下がる。
- ここから30%程度下落の余地あり。
- 今の株価がその下落分を織り込んでいるとすると、P/Eは25になる。
- ちょいと高すぎるんでないの?
住宅市場=ハーフタイムショー終了
- 4月8日にMr. MortgageがCA Foreclosures About to Soar…Againという記事を書いている。
- カリフォルニア州で抵当流れ(Foreclosure)が再度急増するよ、という警告記事。
- これはカリフォルニア州が昨年実施した法案1137(抵当流れ猶予)や、オバマ政権が実施した抵当流れ猶予政策の期限が切れることによる。
- こんな感じで予想していた。
- Circa April 12th - “March Foreclosures Drop Sharply but Foreclosure Starts at Record Highs”
- Circa May 12th- “April Foreclosures Surge 200% and Foreclosure Starts Remain at Record Highs”
- 実際どうなったかというと、4月16日のCBS報道によれば、「3月の抵当流れ件数は44%増加」
- それより、この記事で注目したいのは下記記述。
Although people are scaling down, they're also moving in with relatives. Real estate attorney Kirk Levy says extended families are finding a new way to weather this financial storm under one roof.
- 家を追われた人達は、家族や知人の家に住まわせてもらう傾向があるらしい。
- これは持ち家の需要はもちろん、賃貸の需要も押し下げることになる。
- 賃貸相場が下がれば、周囲の住宅価格にも当然下落圧力がかかる。
- つまり、まだまだ家の価格は下がるということ。
- 一方で、米国世帯のバランスシートは徐々に改善されていくことにもなる。
- 痛みは伴うけど、これは修復過程の一部なのだろう。
椅子取りゲーム
- 最近のNYSE相場は大手の自己売買が演出しているという観測。
- しかも、その半分以上は...GSによるもの。
- イチカイニヤリ。
- この言葉の意味がわからん人は手を出さんほうがいいかもね。
- 高値でつかまされた奴が負ける椅子取りゲームだ。
へそ曲がりの視点
- こんな気分。