実はクラウドにちょっと期待している俺がいる
- 景気が悪くなると、どこの企業もやることは大抵決まっている。
- 経費削減!
- 切り詰めて切り詰めて切り詰めて、数四半期耐えればそのうち景気は底を打つ。
- 経費削減で原価が下がってるから、底打ちとともに業績は回復を始める。
- 通常の(Cyclicな)景気後退なら、ね。
バランスシート不況
- どうやらはバランスシート不況らしい。
- 経費削減で耐えても、業績が回復しなければ意味はない。
- やがて、経費だけではなく「削れる資産」に手を付ける必要がある。
- 自社資産の本社ビルを売っぱらって、そこに賃貸で入居する、みたいな。
アプリ資産の真価が問われる
- でも、ここで「企業向けクラウドブーム」はポシャる可能性があるんよね。
- 既存資産は単純に移行できない可能性が高いし、仮に移行できたとしても、各アプリが非効率だったらクラウド利用料ばかりかかって、「なんのために移行するんだかわからない」ことになる。
- そして、多くのアプリケーションは、昔々の計算機リソースが小さい頃に「これくらいでシステムを作ろう」と業務を切り出した時代の設計思想を引きずっている。
- で、各システム間がわけわからんバッチで連携されている、と。
- そんな不良ソフト資産をクラウドに持っていっても、全然嬉しくはないわな。
- じゃ、クラウドなんか使わない。
→って、普通はこうなるわな。
Utility Computing
もちろん、一筋縄ではいかんわな
- そもそも、そんな仕組が提供できるのか? ってのが一つ。
- 仮に提供できたとしても、その仕組に合わせて業務を組み直せる企業がどれくらいあるのか? ってのが二つ目の問題。
- でも、そこまで行けたら、バックオフィス系システムに関しては企業は投資する必要がなくなる。
- そして、既存自社システムを抱え続ける企業は、いかにその古いシステムが非効率的で無駄なことをしているか、ってのを痛感するはず。
- ということで、クラウドの上で動く会計モノとか作ろうかなと思っている今日この頃なんですよ。
- 地味だけどね(笑