カリフォルニア財政危機に関するわかりやすい説明

San Jose Mercury: California Budget 101: Making sense of the state's financial meltdown

  • 上記記事の最後のほうに、「なぜ、こうなったのか? どうすればいいのか?」の解説がでている。

  • 元記事に、マウスをあてがうと色々説明がでてくる。
  • 1. なんでこんな状況になったの?
    • 過去の好況時に税収が増えても、それらを全額歳出にあててきたから。
    • 州予算は単年度で均衡を保つ必要があるので、不況で税収が減ると大変なことに。
  • 2. 州はたっぷり税金取ってるんじゃないの?
    • カリフォルニアは所得税への依存度が高く、所得税歳入が減るとやばいのです。
  • 3. で、予算はどこに消えているの?
    • 教育・医療・刑務所・低所得者支援。
    • 一番でかいのは教育。
    • 医療は減りつつある。
  • 4. 景気後退でなんでこんな影響を受けるの?
    • カリフォルニアは個人への所得税、特に高所得者への依存が大きい。
    • 年収50万ドル以上の人達が、州所得税の40%を占めていた。
    • この層のうち、株や不動産で潤っていた人達は、収入が急減した。
    • したがってカリフォルニア州に入る税金も減った。
  • 5. カリフォルニアはお金を使いすぎているの?
    • 住民の所得総額と歳出との比率で見ると、全米50州中12位。
    • その比率は近年下がりつつある。
  • 6. 州職員が多すぎるのがいけないんじゃないの?
    • ターミネーター知事になってから州職員が過去最高に増えたのは事実だけど、それは州刑務所を強化したから。
    • 絶対的な職員数では全米一位。
    • 給与水準は全米二位。(一位はニュージャージー)
    • 住民あたりの州職員数でみると、全米下から3番目。
  • 7. こうすればいいんでないの?
    • 議員の給料を半分にしては?
      • 900万ドルしか節約できません。かすりもしない。
    • 酒とタバコの税金を増やしてみては?
      • 30億ドルしか歳入は増えません。足らないのは250億ドル。
    • 州職員を2割クビにしたら?
      • 20億ドルしか節約できません。足らないのは250億ドル。
    • 公立学校の教員達の給与を下げてみては?
      • 公立学校の教員達は、各地域の校区と独自に契約しているので、州があれこれ言えるわけではないのです。
    • 不法移民やその子供達に対する各種サービスを止めてみたら?
      • 50億ドル節約可能ですが、やはり足りません。

→ちなみに、公立学校の先生達も決して厚遇されているわけではない...