どうなるCash for Clunkers?

  • 実質7月25日に始まったCash for Clunkers制度。
  • 古くて燃費の悪い車を、新しい燃費の良い車に買い替えたら政府が$3500-$4000を立て替えますよ、というお話。
  • 実施されるのは11月1日までだけど、予算の10億ドルがなくなったらその時点で終了、という条件。
  • 一台あたり$4000として、ざっと25万台の販売を見込んでいた事になる。
  • がなんと...
  • どうやらこの数日間で25万台が売れてしまった「らしい」のである。
  • 「らしい」というのは、誰も数字を把握できていないから。
  • 公式解説書(PDF)を見ればわかるけど、条件は非常に細かく規定されている。
  • 100ページだよ。
  • しかも、7月1日から施行されていたはずなのに、規定が公開されたのは7月25日。
  • システム開発で言えば「本番稼働予定日後に、要件定義が渡される」状態。
  • 当然、Cash for Clunkersシステムなんて存在していない。
  • つまり、全ては手作業。
  • 25万件を、ね。
  • そしてこの記事によれば「すでに25000台が、Cash for Clunkersの条件を満たせず、却下されている」らしい。

しかも「却下」の際の業務フローが決まってないようなんだ...

  • 売店は顧客が持ち込んだ車をチェックし、Clunkerであると判断したら$3500か$4500の値引きをしてよい。
  • そして引き取った車を廃車処分した証明書と共に、Clunkers基金を申請し、値引き分を回収。
  • でも...販売店側の手違いがあった場合や基金が枯渇した時の手順は決まってない...
  • 売店側に負わせるとしたら、あまりにもひどすぎる話だ。
  • 議会側はClunkers基金を増額するように動いている。
  • でも、増額するかどうかは問題解決にならないよね。
  • Clunkerであると認定されるまで、販売契約を保留するようにしないと意味はない。
  • まあ、政治家はそんな細かい所まで考える事はないんだろうね。