いじめられないトヨタになるために

なんかトヨタ叩きが激しくなってきた感がある。そりゃ安全重視は大切だ。でも、対策をどこまで打つべきかはよく考えないといかんのではないか。米国まるごとクレーマーになった日には目も当てられない結果になるよ。

映画「Fight Club」の一場面から。旅客機空中衝突を妄想する直前ね:

  • Narrator:
    • A new car built by my company leaves somewhere traveling at 60 mph. The rear differential locks up. The car crashes and burns with everyone trapped inside. Now, should we initiate a recall? Take the number of vehicles in the field, A, multiply by the probable rate of failure, B, multiply by the average out-of-court settlement, C. A times B times C equals X. If X is less than the cost of a recall, we don't do one.
  • Business woman on plane:
    • Are there a lot of these kinds of accidents?
  • Narrator:
    • You wouldn't believe.
  • Business woman on plane:
    • Which car company do you work for?
  • Narrator:
    • A major one.
  • 語り手:
    • 弊社製新型車が路上を時速60マイルで走行中、後部差動装置がガッチリと固結。クルマは衝突炎上し、乗員全員死亡。さて弊社はリコールをかけるべきでしょうか? 計算してみましょう。そのクルマの米国における導入台数をA、そいつに当該部品の期待故障率Bをかけ、さらに裁判所を通さない和解にかかる費用Cをかけた額が、リコール費用総額より小さいと判断したら...弊社はリコールしません。
  • 隣の女性:
    • こういう事故は多いのですか?
  • 語り手:
    • 信じられないくらい、ですよ。
  • 隣の女性:
    • どちらの自動車メーカーの方で?
  • 語り手:
    • 大きな所です。
  • ま、映画だけどね。
  • たぶん、あそこのことなんだろうな、と劇場ではみんな想像しながら観ていたのだろう。
  • A×B×Cと和解費用総額との比較。
  • 今回、トヨタはそのあたりをきっちりやったのかな?