滋賀県ナメたら水止める アリゾナナメたら...
- 古今東西、景気が低迷すると保護主義や民族主義に走る勢力がでてくる。
- 米国も同様。
- 失業率が高いのは、不法移民が安い賃金で職を奪っているせいだ、と考える人がでてくるのも当然の成り行き。
- その先端を走っているのがアリゾナ州。
- 不法移民と「思われる」人に対し警察が職務質問をし、合法的移民であることを証明できなければ国外退去を命じることができる法案が通過した。
- ここでいう不法移民とはアリゾナと国境を接するメキシコが想定されている。
- そのメキシコからの移民が(合法・違法含め)多いカリフォルニア州では、アリゾナを非難する声が高まっている。
- 特にロスアンゼルス市では、「アリゾナの製品・サービスをボイコットする」決議が通ってしまった。
- ロスアンゼルスに対するアリゾナの反撃は...
ABC: Arizona Fights Back Against Boycott Threats Due to Immigration Law
Arizona Says It Will Pull Plug on LA's Electricity
アリゾナって馬鹿?
確かに不法移民はアリゾナ州における一部の職を奪っていたかもしれない。だからといって彼らを追放した後に、地元民が不法移民と同じ境遇でその職に就くことができるだろうか?法で定められた最低時給以下。医療保険なし。失業保険なし。
そういう悪条件でも黙々と働くアミーゴ達が存在したからこれまでのアリゾナ経済が成り立っていたのである。彼らを追放してしまったら、同じ仕事に対して数倍の人件費をかけて地元民を雇う必要が出てくる。だが、不況下では原価上昇分を製品やサービス価格に転嫁することは難しい。企業は利益を落としてでも地元民を雇うか、競争力を失って撤退するかを選択するしかないだろう。
また、収入の低い不法移民であっても、衣食住での支出はそれなりにあったはずである。これらの消費が失われることでアリゾナ経済はさらに打撃を受ける。特にただでさえ低迷していた不動産市場は、賃貸需要が落ち込むことでさらなる下落が待っていることであろう。
この上でロスアンゼルス市にみられるようなボイコットを実行され、その反撃として送電を止めるようなことが本当に実行されたら、より一層アリゾナ経済は細っていく。アリゾナの政治家と彼らを支持する住民は馬鹿としかいいようがない。
アリゾナといえばセドナ観光とかが有名だけど、こんな阿呆な州に金を落とす必要はない。日本からの観光もボイコットするべきであろう。