システム屋のカモになる典型的なCIO像

総務省: 原口総務大臣閣議後記者会見の概要より抜粋。

また、これと連関するのですが、行政刷新担当大臣の蓮舫さんに、総務省として、ICTの現在の活用の正に無駄、レガシーというシステムをですね、えんえんと使い続けて、結果、高コストの負担を国民に付け回しをしている。このようなことは絶対に許すわけにはいかない。レガシーマップというものを作って、早期にレガシーを新しいシステム。世界最先端の企業が、なぜ官公庁の受注に限って古いシステムをえんえんと入れ続けなければいけないのか。そんなことを今まで許してきたわけですけれども、この新政権になってから、それは許されるものではないということを申し上げまして、行政刷新会議とともに、総務省、今日指示をいたしまして、このレガシーマップ、そして、レガシーの改新ということに取り組むように、なお、その基礎データを集めるように指示をしたところでございます。あわせて、皆様がお使いのこういうコンピュータもそうですけれども、役所のコンピュータはオープン系になっていません。したがって、どれほど多くのソフト、あるいはハードで無駄があるのか。それの計算もしなさいと。オープン系にしたときに、どれほど国費をセーブすることができるかということについてもですね、調査をするように指示をしたところでございます。

世界最先端の企業が、なぜ官公庁の受注に限って古いシステムをえんえんと入れ続けなければいけないのか。

  • 効果的なシステムを提案すると「労働強化だ!」と反対する人達がいるので、非効率的な体制・業務フローに合わせる形でシステムを入れるしかないのです。
  • その基本構造はレガシー系だろうが、オープン系だろうが、変わりません。

オープン系にしたときに、どれほど国費をセーブすることができるか

  • レガシーなハードやその上で動く非効率なソフトをオープン系に持っていけば、多少のシステム費用改善はあるかもしれません。
  • ですが、圧倒的に非効率な組織構成に手をつけないのであれば、オープン化に伴なうシステム改修・改善費用の回収すら困難でしょう。

→なんてことは表にも出さず、「オープン化ですね。かしこまりました。」とヘコヘコしながら「さーて、これで売上どれくらい立つかな。」と頭の中で算盤はじくメーカー・ベンダーの営業がたくさん寄ってくるのであろう。