カリフォルニアの夏といえば...
カリフォルニアの夏といえば...
そう。IOUである。
NYT: New Furloughs for State Workers in California
- ターミネーター知事は、州の財政悪化のため州職員に対して「月3日間の無給休暇(furlough)」を取得するよう要請。(ちなみに、既に皆さん最低賃金の$7.25/hourで働いている状態。)
- 2009年2月にも無給休暇取得要請はあったが、これは実質14%の給与削減につながった。
- そして州財政担当のJohn Chiang氏は「8月か9月以降にIOUを発行する」と予告。
過去のIOU絡み記事
→3つ目のリンク先にて取り上げたが、カリフォルニア州は昨年秋より、州税の給与天引き分を増やしている。これにより、当座の資金は確保しやすくなっていたはず。にも関らず、やはり運転資金がショートしてきたというのは問題の深刻さを物語っている。しかもターミネーター知事は議会が大幅な歳出削減に向けた合意をしない限り、今期予算には署名しないと宣言している。最悪、来年1月の新知事就任まで、予算確定がずれ込む恐れがある。去年のIOUは比較的順調に返済されたようだが、今年はどうなることやら...
こう考えてみよう。
- カリフォルニアはGDPで較べるとスペインやイタリアと同規模。
- 独自通貨発行はできない。
- そこが短期(二ヶ月か三ヶ月)の資金調達に結構な金利を払う。(去年のIOUはAPR 3.75%)
- カリフォルニア州債の期間と利率を見ると、IOUの条件はいかに厳しいかわかるし、いわゆる「逆イールド」が形成されていることもわかる。
- スペインやイタリアと同じくらいの経済規模の地域が逆イールド形成、という意味をよく考えてみよう。