この家、いくらなら買う?
米国の住宅市場を鋭く斬っているPatrick.net。その掲示板で取り上げられたSan Joseのとある物件に関する議論がアツい。物件はこれ→http://www.redfin.com/CA/San-Jose/1610-Marina-Way-95125/home/731979
- San Joseというよりは、Campbell/Los Gatosに近い場所。
- 1956年築。古いけど、このあたりではそれほど珍しくない。
- 3077sqft=結構でかい。
- 3B/3B。
お値段は...
→84万ドル。この価格についてどう思う? というPatrickの問いかけにいろんな意見が寄せられている。Patrick自身は:
- この近辺での3B/3B一件屋の平均家賃は$2,197/月。まあ、この住所なら$3000/月でも良いとしよう。
- 毎年家賃として払うのは$36,000.
- 6%でローンを組んだとして、毎年$36,000利息を払うのに匹敵する借入額は...$60万ドル。
→甘めに見ても、24万ドル高い値段がついてるんじゃないの? と指摘。
この指摘に対して、あーでもないこーでもないと異論反論噴出。特にこのあたりの学区はあまり良くないらしく、その分下げて評価している人もいる。また、売値の84万ドルは、買値(63.5万ドル)+HELOCで借りた20万ドルが根拠らしい。(こちらでは、住宅ローンに関する情報が公開されているから調査可能) つまり、それ以下になったら売り手は損失確定なわけである。
面白いのは...こういう「マイナス評価」は住宅バブル時代には決してでてこなかった、ということ。だからこそこの売り手はひどい学区の築50年の家を635kで買ったわけだし、さらに20万ドル追加で借り入れたわけだ。「住宅は必ず値上がりする」という神話はもう過去のものになったのかもしれない。