原文読んで計算しようぜ
hon.jp: 米児童書大手がアンケート調査、電子書籍端末の普及が青少年の読書時間増加に好影響
【編集部記事】米児童書出版大手のScholastic社(本社:米国ニューヨーク州)が現地時間の9月29日、青少年の読書習慣に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
このアンケート調査は今春、1,045名の全米各地域の6〜17歳児童およびその保護者を対象に実施されたもの。Scholoastic側の分析によると、9歳から17歳の回答者の57%が、電子書籍を読むことに関心があり、電子機器で電子書籍を読めればもっと本を読むと回答した模様。
現在電子書籍端末を保有している親は6%。来年購入予定が16%で、子供と共有したいと回答。親の83%が自分の電子書籍端末の使用を子供に許可して、積極的に利用させたいと答えており、電子書籍端末市場の拡大にも寄与するとみられる。【hon.jp】
→ふ〜ん
で、記事が参考にしたとされる原文を読んでみた。
Scholastic: New Study on Reading in the Digital Age: Parents Say Electronic, Digital Devices Negatively Affects Kids' Reading Time
→題名を直訳すると「デジタル世代の読書に関する調査: 電子機器やデジタルサービスは、子供の読書に悪影響、と親は回答」になる。hon.jpの記事とはずいぶん雰囲気が違う。以下、中身をざざっと要約:
- 6歳〜17歳の読書時間は減少。ネットへのアクセスや携帯でのテキスト通信に費やす時間は増加。
- 両親は子供たちが電子機器・デジタル機器を多用することに懸念。主な理由は下記割合。
- 読書時間減少(41%)
- 運動時間減少(40%)
- 家族との時間減少(33%)
- 6歳〜17歳の57%が電子書籍に興味あり。
- 同、1/3の子供が「電子書籍があったらもっと本を読むかも」と回答。内訳は
- 現在、週5日以上読書する子供が34%
- 同、週2日〜4日読書する子供が36%
- 同、1日以下しか読まない子供でも27%
→たしかにhon.jpのとおり。電子書籍に期待はあるらしい。でも...
- 25%の子供は携帯でのテキストチャットを「読書」と解釈。
- 66%の子供が、「電子媒体があっても、紙の本を読みたい」と回答。