差別表現狩りが差別を固定化する

がんばれChester!

→Vince Vaughn主演の新作「Dilemma」には古典的なゲイ笑いネタが盛り込まれていてそれが予告編にも使われていたのだが、そのゲイネタは差別的だ!と一部の人達が怒りだし、予告編から当該場面は取り除かれてしまった。判断したのは配給元のUniversal Pictures。劇場公開版からも除外されたのかどうかは現時点では不明。

そして本件に関し、Vince側から「声明」がでた。お詫びでもなんでもない。Vince Vaughn Defends Gay Joke in Dilemmaという記事に引用されている:

Let me add my voice of support to the people outraged by the bullying and persecution of people for their differences, whatever those differences may be. Comedy and joking about our differences breaks tension and brings us together. Drawing dividing lines over what we can and cannot joke about does exactly that; it divides us. Most importantly, where does it stop.


他の人と異なる方々に対するいじめや迫害に立腹している皆さん。その「違い」がなんであれ、皆さんに一言伝えておきたいことがある。そういう「違い」をお笑いやジョークにすることで、雰囲気がなごんで壁が取り除かれるのに。ここまではお笑いとして使って良い、ここからはダメと線を引くことは、まさに我々の間に線を引く、ということだ。つまり、差別を固定化する、ということなのだ。

→自分はVinceを応援したい。

表現の自由を脅すもの (角川選書)

表現の自由を脅すもの (角川選書)