中間選挙
まだまだ開票は続いているけどほぼ情勢は固まってきた。
カリフォルニア州知事選
- Jerry Brown(民主)の勝ち
- 元eBay CEOのMeg Whitmanは地元シリコンバレー近辺の選挙区でことごとく敗退。自己資金数百万ドルを選挙にぶちこんだというのに(合掌
連邦上院選
- 現役Boxer候補(民主)の当選が予想されている。
- 対抗Fiorina候補はシリコンバレー近辺の選挙区でことごとく敗退。HP CEO時代の首切り・オフショア移転で恨みを買っていたのだろう。
Prop 19
- 否決。大麻は違法ですよ!
Prop 23
- 否決。二酸化炭素排出量規制は引き続き大企業の重荷になる。
カリフォルニア州経済に引き続き逆風が
Prop 19(大麻合法化)は税収増加というささやかな効果よりは、警察・検察・裁判所・刑務所・更生施設などの負荷を軽減するという目的があったわけだが、住民投票での否決を受けて「これまでどおり」に。ただし、SB1449はすでに施行されており少量の大麻所持・利用は罰金程度で処理されるので、州としては調度良い落しどころというところか。
むしろ心配されるのはJerry Brown新知事による財政舵取りであろう。2011年には特別選挙で増税の是非をカリフォルニア州有権者に問うはずだ。(カリフォルニア州は有権者の2/3が合意しないと増税できない) カリフォルニア州の財政赤字は州職員の年金を見直せば相当楽になるはずだが、民主党政権ではそんなことはできないだろう。つまりは増税しかない。
そしてProp 23の否決。大企業は二酸化炭素排出規制というコスト増を引き続き強いられる。これは雇用制約要因であり、カリフォルニア州の雇用は引き続き低迷を続けるのではないか。
米国最大の経済圏は引き続き逆風にさらされることになりそうだ。
追記
ターミネーター知事の投票内容