強さと脆さ
- 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本
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まだ1/3程度しか読んでないが、印象に残った部分を記録しておく。
P27
この本を見ると、本は読まれるためにあり、だから電子ファイルにとって代わられるかもしれないという考えのバカバカしさがよくわかる。本にどれだけ無駄な機能があるか考えてみるといい。電子ファイルではお隣さんは感心してくれない。電子ファイルでは自分のエゴを立てかけておくこともできない。物には、目には見えないが重要な予備の機能があって、私たちはいつもそれに気付かないけれど、そんな機能のおかげでその物は成功し−そしてときどき、飾りの本がそうであるように、予備の機能がいつか主な機能になるのだ。
→ノートパソコンに適度な傾きをつけるために使っている「決して読むことのないフランス語書籍」の持つ「機能」について。
P43
(略)私はアート・デ・ヴァニーに指導してもらって果ての国のバーベル生活を始めた。刺激のある都会の環境で、長く、とても長く、ゆっくりと、瞑想しながら(あるいは話をしながら)散歩をするのだ。歩きながら、ときどき(かつでたらめに)ごく短距離をダッシュする。ダッシュする間は自分を怒らせて、でかい棍棒を持って銀行業界の親玉ロバート・ルービンを追っかけてるんだと想像する。それで彼をぶちのめして人間ジュースにするのだ。
→これがバーベル戦略健康法。
P58
「ビジネス本」を書く連中は、人の頭に巣食ったバイアスを手玉にとって、みんなが聞きたいと思っていることを口にするのに加え、よく、調べたらこんなことがわかったみたいな断定的な口調でものを言う。あれは許しがたい。たいしてわかってもいないことをさもわかっているかのように言う、あるいはわかっていると思わせようとして、したり顔でものを語る、経営コンサルタントの、あの感じだ。
→なぜか激しく同意してしまった。他意はない。