ニュルブルクリンクを救え!
ドイツに昔からある高速サーキットニュルブルクリンクが経営難に陥ってしまった。その理由は...
Jalopnik: Save The Nürburgring!
- ニュルブルクリンクは1927年以来、公営施設だった。
- だが、同サーキットはKai RichterおよびJörg Lindneという二人の投資家の元、民営化された。
- 両者とも自動車関係の背景はなし。
ではなぜニュルブルクリンクを買い取ったのか?
- テーマパークを併設する→目玉はジェットコースター...
- ホテルを新設する→既に余剰だったため、さらに空室が増えただけ。
- 3000座席のコンサート会場新設
- ショッピングモール新設
→Jalopnikからたどれるこの記事にはそのショッピングモールの写真が掲載されている...
→閑散...
ニュルブルクリンクを救え...以下、記事の残りを適当に意訳。
ニュルブルクリンクを買い取った二人は資金を自前調達するということだったが、実はこの話は嘘っぱちで、結果的に2009年夏にドイツ財務大臣辞任まで引き起こしている。現在、ニュルブルクリンクが抱える債務は4億ユーロ。レースサーキットなら何十も作れる額である。
だが、その背景は色々複雑みたい。ニュルブルクリンクサーキット側は毎年200万人近い観客動員数を発表していたが、実際には37万人程度。その水増しした動員数で各種設備の建設計画を建てていたのだから、上の写真のような悲惨なショッピングモールが生まれるのは確実だったはずだ。しかも、関係者には緘口令が敷かれているらしい。ニュルブルクリンクの弁護士から「真実を公言しないように」という警告メールを受け取った人もいる。
このままだとどうなるか? ニュルブルクリンクでのレース頻度は減り、高い料金を払える層しかレースさせてもらえなくなる。その場合も宿泊は新設された高いホテルに限定されるかもしれない。コースの保守も減るだろう。なんとかしたい、という人は ringumbau.de の掲示板に参加してくれ。(訳注: ドイツ語でした)
感想
こんな所にも商用不動産バブルの影が。EUの中では好調といわれているドイツだけど、こういう無茶な投資があったという事実は覚えておきたい。