Sidekick 4G

かつてSidekickという携帯が存在した。開発していたのはPalo AltoのDanger社。CalTrainのCalifornia Avenue駅そばにその社屋はあった。が、そのSidekickはMicrosoftに買収され、2009年にデータ損失事件を起こした後に製造打切り(2010/夏)。本体ではなくデータセンター側に情報を置いておくという方式だったが、そのデータセンターのサービスもこの二月に打ち切られた。

そのSidekickが、4月20日にSidekick 4Gとして生まれ変わる。OSはAndroid。かつてのSidekickはガキTeensがSMSでチャットしまくるための道具という印象があったが、4GもやはりガキTeensを意識しているのか、FacebookTwitterに加えてMySpace通信機能も最初から組み込んでいるという。データ保存は、本体とデータセンター側とで同期可能というAndroidとしては定石の方式。これはセンター側だけで持とうとした先代Sidekickが先を行き過ぎていた、ともいえよう。

自分は買うつもりないけど、独自OSだったSidekickがAndroidとして生まれ変わるというのは興味深い。そもそもDangerの共同設立者だったAndy Rubinは他ならぬAndroidの設立者でもあるわけだし。

一方のMicrosoftは...

不思議なのはDangerを5億ドルで買収したMicrosoftである。いったい何をしたかったのか。Wikipediaによれば、ほとんどのDanger社員が買収後に退職している。そのDangerを買収して投入したKinは、たったの48日で市場から撤退。