頑張れば良いというものではない

アメリカでレースをするようになって最初にびっくりしたのは、オフシーズンでのトレーニング。とにかくゆっくり乗る。夏場のハードなトレーニングは、最高出力や回復力を向上させることはあっても持久力は落とすだけ。軽い負荷でゆっくり長時間乗ることが、持久力向上のトレーニング...なんだそうな。
いわゆるLSD(Long, Slow, Distance)なんだけど、その「ゆっくり」も単純に速度、ペダル回転数や脈拍だけ見るのではなく、出力ワット数まで監視するのがこの数年の主流。

同じ脈で、より出力が高くなるように乗る、ということ。自分の場合は、この時期は最大130bpmで乗ってる。峠もこの脈で登る。傍から見ると、恐しくカタツムリのような速度かもしれないけれども、ゆっくり乗ることで

  • きれいにペダルを回す
  • 遅筋を鍛える
  • 酸素運搬量を増やす

効果が得られる。そして、このようなトレーニングはシーズンオフにやっておくことが重要。春のレースシーズン開始の数週間前から負荷を上げていくわけだけど、その前に持久力をできるだけあげておく必要がある。そうしないと、夏場のレースやトレーニングに耐えられる身体に仕上らないから。