Oh My God! They hacked LNDD!

TBVの記事より。何者かがLNDD[*1]のコンピュータに侵入し、各種データを不正に取得した挙句、LNDD所長の名前を語ってWADA、UCIIOCなどの関係者にランディス事件に関する偽メールを流した、というもの。

メールで使われたフランス語は、英語を母国語とする人による典型的な間違いが目立つようで、早速ランディス支持者が疑われている。経緯についてはCyclingnews.comの記事のほうが、わかりやすいかも。

それにしても、あっさりと侵入されちゃうようなサーバに検査結果を保存しておくとは... CNの記事にも書かれているけど、ランスアームストロングやランディスの検査結果漏洩とかもあったし、LNDDに対する信頼は地に落ちたかもね。

追記

この件に関して議論が進んでいるDaily Pelotonでのランディスの発言が面白い。

Yea, what's going on? Now I'm responsible for leaks from inside the lab? What next?

なんだかなー。僕が、LNDD内部からの情報漏洩に対しても責任とらなければいけないの? で、その次は?

フランス捜査当局は、今回の事件をランディス周辺の人間による犯行と思い込んでいるフシがあるのだ。なんか、こういう思い込み先行の捜査を見ていると、映画「ピンクパンサー」を思い出す。[*2]

さらに追記

International Herald Tribuneの記事は、さらに突っ込んでいる。

  • (WADA会長Dick Pound氏の発言) Withdrawing documents and possibly altering them is an entirely separate issue. This does not reflect the lab's competence.(文書の不正読み出しと、文書改竄とは別問題だ。本事件でLNDDの権限が損なわれることはない。) →この人を銀行のCIOにしてみたい。すぐクビだわな。
  • L'Equipe's article claims it has evidence from a police source that the hacker was allegedly part of Landis' team. (L'Equipeの記事によれば、警察筋はハッカーランディス関係者だとの証拠を掴んでいる模様。)

さてさて。お粗末なフランス警察当局が打ってくる次の一手は?

*1:Chatenay-Malabry lab。Tour de Franceのドーピング検査を行う施設

*2:あるいは八墓村にでてくる、「よし、わかった!」のおじちゃん