French, Bitch!

この数日、仕事が忙しくて自転車ネタを追ってなかったが、またまたフランスのBitchどもが騒ぎをおこしてくれたようで。

事の発端はフランスのLe Monde紙が、Oscar Pereiroが2006 TourでSalbutamol検査陽性と報道したこと。この報道には三つの問題がある。

  • Oscar Pereiroは持病の喘息症状を抑えるため、Salbutamolを含んだ吸入薬についての使用許可(TUE)をUCIおよびWADAから得ていた。TUEを得ている以上、その薬物の陽性反応は非に問われない。[*1]
  • WADA規定によれば、ドーピング検査での検体はコードで識別し、どの選手のものかわからないように扱われる必要がある。が、名前つきでリークされたということは、AFLDは個々の選手の検体を識別可能だったということになる。
  • 規定違反していないOscar Pereiroの検査結果を報道機関に漏らしたAFLDの管理体制はどうなっているのか。しかも、リーク先はいつもLe Monde。

当然、UCIのMcQuaid会長はフランスの検査機関AFLDを徹底的に非難。とりあえずTour de Franceでの検査はフランス以外の国に委託してはどうかね?

*1:さらにいえばSalbutamolのドーピング効果はない、という論文がいろいろ発表されている