Jim Clarkまでが不動産バブルに泣いている

今となっては皆さん普通に使っている(はずの)Firefox。そのFirefoxの(それほど遠くない)先祖を生んだMosaic Communications(後のNetscape)創始者Jim Clark[*1]。

そのJim Clarkが不動産バブル崩壊に泣いている、というお話。
もちろん、貧乏人向けのサブプライムローンではまっているわけではない。彼の資産は14億ドルだ。

NYTimesのMasterful Web Entrepreneurs Hit a Snag in Miami’s Condo Marketという記事によれば:

  • Jim Clarkは2003年にフロリダ州マイアミ中心街に高級マンション[*2]を建築するプロジェクトを開始
  • その名は「Blue」
  • 工期遅れ、初期宣伝と異なる内装、低い品質等などが問題に[*3]
    • 裁判を起こした人
    • 購入契約を反故にしようとする人
    • 損覚悟で購入した物件を叩き売りする人
  • Jim Clarkにとってまずいのは、物件が売れない以上、建設費1億1000万ドル(130億円)を払えないこと
  • 資産14億ドルのJim Clarkにとっては問題ない額に思えるが、実は他にも問題プロジェクトを抱えているらしい

分析

  • マンション建てたけど売れない→建設代金払えない→建設業者が苦しくなる→他のマンション建設も遅延・品質低下 という悪循環がある模様。
  • この構図はマイアミだけではない。住宅ブームに乗った大都市ではどこも似たような状況。

教訓

  • 慣れない事業に乗り出すものではない

*1:他には懐かしのSillicon Graphicsなんかも設立している

*2:米語ではCondominiumとかCondoとか呼ぶ。Mansionだと、一戸建ての豪邸になってしまう。

*3:ソフトウェアと似ているって? ソフトウェアが建設屋のプロジェクト管理方式を真似ているだけでしょ!