証券化商品にも「不良品引取制度」はある

WSJ: Investors Press Lenders on Bad Loans

金融機関は住宅ローンなどの債権を「証券化」した上で投資化に販売することで、債権の長期保有リスクを分散させてきたのだけど、その証券化商品にも「不良品引取制度」みたいなのがある。WSJ記事によれば、一連のサブプライムローンやAlt-Aローンなどの不渡りが急増してきた結果、これらの証券化商品を買った投資化が「引き取れゴルァ」と銀行に文句をつけるケースが急増している模様。もちろん、銀行側も「はいはい。すみませんでした。」と片っ端から引き取るわけではなく、交渉に交渉を重ね、合意が得られないときは裁判で、という金と時間がかかる処理をしているみたい。でも、最悪のときに備えて準備金を積みます必要があるのは事実。こうして貸し渋りは進行し、信用収縮は続くのである。

証券化の知識 (日経文庫)

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