大量の不良在庫を抱えたら
ネットバブル崩壊後、大量の不良在庫を抱えた通信機器メーカーは「在庫廃棄」をすることで、復活の第一歩を踏み出した。
例えばCISCOは20億ドルか、それ以上の在庫を廃棄したはず。値引販売すらしなかったのは、販売したらその後の保守作業とかに費用を用意する必要があったから。
こうして考えるとPIMCOのBill Grossが「余った住宅を破棄して更地にしてしまえ」と提案した話はわからなくもない。
ただ、CISCOは在庫廃棄で生じる損失を国に補填してもらうようなことはしなかったけどね。
Naked Capitalism: Foreign Investors Selling Freddie, Fannie Debt
海外投資家(各国の中央銀行。特にアジア。)が、Freddie/FannieのMBSを市場で売却している、というお話。もちろん、新規の購入分も減っている。
このままではFreddie/Fannieが買い取れる住宅ローンの量も減ってしまう。それは銀行の貸し渋りに直結し、住宅市場回復はどんどん遠のく。
どこかの時点で、大量に抱えた不良債権を誰かが廃棄する必要がでてくるはず。国の介入はその「廃棄」を遅らせて、損失額を拡大させるだけ。
ハードランディング万歳。