政府介入と株価

  • ということで、FannieとFreddieの救済が発表された。
  • こういう大きな介入は今年四回目。
  1. SocGen危機での金利緊急下げ(1月)
  2. ベアスタ救済(3月)
  3. 空売り規制(7月)
  4. GSE救済(9月)
  • で、共通点がある。



上の図はS&P500日足。下の図はNYSEの高値更新・安値更新銘柄比率。

  1. 株価が落ち込み
  2. 安値更新銘柄数が増えてくるときに

介入が行われる。売られすぎているから、市場は踏み上げ(Short Squeeze)で回復する。ただし、要因(Fundamentals)は何も変わってないので、どこかで上値の限界がやってくる。今回のGSE救済による回復はどこまでかを考えてみた。

SocGen危機

  • 底値1274.29(1月22日)
  • この日から半年前の株価に、取引価格帯別出来高を表示(Volume by Price)

  • 1400〜1420の所にちょっとしたピークがある。
  • そして、この反転相場は短命で、2月1日に1396.02をつけて、以後はベアスタ危機まで徐々に下げていく。
  • つまり、1400〜1420の所で「戻り待ちの売り」が控えていたわけだ。

ベアスタ危機

  • 底値1274.86(3月14日)
  • 戻り峠1440.24(5月19日)


やはり、1440の戻り待ちに押された形。

空売り規制

  • 底値1200.44(7月15日)
  • 戻り峠1313.15(8月11日)


1320の戻り待ちがあったと思われる。

GSE救済

  • 戻り相場は1260-1280の間で終わってしまう?
  • でも、1280-1300の間は「薄い」。
  • なので、1280を越えることができたら次は1320に行ってしまう可能性もある。
  • そして、日曜夜の時点でSP500先物は1277を指しているのである...

どーなるんだろ?

  • ことわざ: Sell to Strong。
  • 一応、外部要因などをチェック。

  • 金曜のS&P500 P/Eは24.66。
  • 充分、リスクをとっているような...

ということで、自分は「回復相場はない」、と思った。