相撲
日頃のドーピング騒動に慣れきった自転車レースファンからすると、今回の相撲協会およびメディアのドタバタは喜劇的に見えてしまう。
そもそも論
WADAに入ってたら? そしてWADA規定を導入していたら?
- WADAは大麻等の類を「Recreational Drug」と分類している。*1
- 選手能力を向上させる「Performance Enhancing Drug」とは別枠。
- もちろん、「どちらも使ってはいかんよ」、と規定している。
- 初犯は一年の資格停止。
- 二回目で無期懲役。
- 大事なのは...WADA規定を導入することで、力士達に対する検査がより頻繁に行われるようになる、ということだ。
- 場所中、巡業中はもちろん、立ち回り先で事前通知なしの抜き打ち検査をすることも可能になる。
- こうすることで、「落とした財布に入ってた大麻で足がつく」なんてことはかなりなくせる。
- さらに... WADAが求めている「選手能力を向上させる薬物」の取り締まりも徹底できる。
- 力士の場合は筋肉増強剤および興奮剤が長年疑われてきたね。
- 海外から力士を輸入する段階で、こういう薬物文化も一緒に入ってきちゃう、という可能性を協会は考えておくべきだったかも。
- 鎖国文化のままではいかんということじゃ。
どうでも良いこと...
ちうことで、倫理面から力士と協会を叩くメディアの姿勢ってのは、なんか笑えるものがあるんだよね。叩くのはそこじゃねーだろ、って。
相撲に限らず、スポーツ選手全般に対して「Role Model(模範役)」を求める風潮ってのが、俺様には理解できない。*2 私生活の倫理面で問題があっても、別にそれを叩く必要はないでしょ。本業で成績出せばいいだけのこと。
ただし、その本業において「インチキ」があってはいかん。正々堂々と戦うべし。だからドーピングはいかん。
叩かれるべきなのは反ドーピング検査を導入してない運営陣なのである。
おまけ: 相撲協会と自転車Pro Tour
似てなくもない...
参考
コカインでひっかかったTom BoonenはVuelta Espanaから戦線復帰している。