ほんとかなー?

市場崩落、日銀の責任は重大

日銀がお札を刷り増すと、おカネはまるでダムの水のようにいっぱいになり、金融機関を通じて企業や消費者に貸し出される。そのカネは投資、消費を活発化させる燃料である。特に、金融機関の貸し渋り対策になる。

  • ほんとかなー?
  • ほんとかなー?

米連邦準備制度理事会FRB)による巨額のドル札発行はすさまじく、10月8日現在での資金供給残高は8月末に比べて6839億ドル、72%増えた。

  • お金をたくさん発行しているはずの米国では「おカネはまるでダムの水のようにいっぱいになり、金融機関を通じて企業や消費者に貸し出される。そのカネは投資、消費を活発化させる燃料である。特に、金融機関の貸し渋り対策になる。」という結果には結びついていないのになー。
  • 日銀は特別なの?

追記:まじめに書く

  • 今回の危機の本質は「借り入れた資金を使ってレバレッジをかけた投資」が逆転していることにある。(参考リンク)
  • このためには「借り入れた資金」を返済する必要がある。手持ち資産を売却して清算することになるから、決済のための「ドル」が必要になる。
  • Fedがバランスシートを膨らませて大量のドルを「発行」してもドル安にならないのはここに理由がある。なので田村氏記事の下記記述はとんちんかん。

ドル札を垂れ流すのだから、ドル相場が下落するのは当然だが、主要国通貨を加重平均したドルの実効相場は意外にも上昇している。

  • ドル札は垂れ流されてないし、むしろ流通量は減っているのである。(参考リンク)。
  • 日本の金融機関は「借り入れた資金を使ってレバレッジをかけた投資」にはあまり参加していないので、この解消のためにドルを手配する必要は少ない。
  • むしろ、低金利で資金調達した「円」の返済のために円高になっている、という状態。
  • これで日銀を責めるのは「おかど違い」というやつであろう。
  • 一国の通貨政策でどうなるような規模の問題ではない。