上げ過ぎ注意(2)

  • 今日のNYSEは上げた...

http://quantifiableedges.blogspot.com/2008/10/2-gaps-and-their-tendency-to-pull-back.html

  • 始値が前日比2%以上高い場合、5日以内に終値がそのGap Up始値以下になる確率は...95%!
  • つまり、来週火曜日までにS&P500は870あたりに戻ってくる、と。
  • ちなみに前回の2% Gap Up(10月13日)は、二日後に「約束」を果たした。

なんでこうなるの?

  • 大幅なGap Up=ボラティリティが高い=一般的に下げ局面=利益確定売りや戻り待ち売りが出やすい

今回も法則は当たるか?

  • 鍵は水曜日のFed利下げではなかろうか

Minyanville: Five Things You Need to Know: Fed Faces the Limits of Confidence

  • Fedが決める金利には「Federal Funds Target Rate」(DEFDTAR: 誘導金利)と「Effective Federal Funds Rate」(DEF: 実効金利)がある。
  • 定例で決められるのは前者。
  • 同記事によれば、誘導金利と実効金利は昨年夏まではほぼ一致していた。そう。サブプライム問題が顕在化するまでは...
  • が、去年夏以降は両者の乖離が目立つようになった。
  • そして、このチャートによれば、この数週間は実効金利が誘導金利より50bp〜75bpほど低くなっている。
  • なので、明日の会合でFedが「利下げ」を発表しても-それが50bpだろうが75bpだろうが-、現状の実効金利を追認する形にしかならない。
  • 実経済に利下げの効果が現れなければ(あるいは、誘導金利と反対に実効金利があがるようなことがあれば)市場は失望するであろう、と同記事はまとめている。

Kathy嬢: FOMC Preview: Will the Fed Cut 25, 50 or 75bp?

  • 彼女は利下げ幅と、ECB/UKの協調利下げの有無が鍵と見ている。
  • 考えられる筋書きは...
    • ECB/UK協調のもと、50bp下げ...ドル安・株高へ→一番望ましいが、期待はできない。
    • 米単独50bp下げ...ドルにとっては中立。株はFOMC声明次第。→たぶん、これ。
    • 米単独25bp下げ...ドル強含み。株と高金利通貨には災難→この筋書きの可能性は低い。
    • 75bp下げ...日本の失敗を見ている以上、これはあり得ないとKathy嬢は切り捨てている。