手段の目的化・SOX法雑感
とある所で「内部統制とか言ってる奴、死ねよ」と発言したらそれなりの数の方々からお叱りの言葉をいただき、次のページを教えてもらった。
@IT: 内部統制
このCOSOレポートでは、内部統制を次のように定義している。
内部統制は、以下に分類される目的を達成するために、合理的な保証を提供することを意図した、取締役会、経営者およびそのほかの職員によって遂行される1つのプロセスである。
- 業務の有効性・効率性
- 財務諸表の信頼性
- 関連法規の遵守
→この時点で、手段が目的となってないか??
SOX法雑感
ご存知のとおり、SOX法はネットバブル前後に多発した不正会計に対処するために誕生したもので、「企業会計や財務報告の透明性・正確性を高める」ことが目的だったはず。なので、SOX法が義務付ける内部統制の目的も、あくまでも「企業会計や財務報告の透明性・正確性を高める」こと。
だけど、現実はどうだったろう。
不正会計は減ったかもしれないが、不透明な会計は引き続きまかり通っていたのではなかろうか。Bear Stearns, Lehman, Fannie/Freddie, AIG, ...
そして今回、時価会計ルールの見直しまで検討されている。企業会計や財務報告の透明性・正確性を放棄するわけだ。
それでも内部統制って必要だと思う?