ホットマネーと中国
Wikipedia(日本): ホットマネー
ホットマネーは、1971年のニクソン・ショック以降に行き場を失ったユーロカレンシーで構成される国際資本である。
その多くが実体経済に不必要な貨幣であるため、各国の資産市場や金融市場を移動し続けている。また、レバレッジ効果により、元本の何倍にも膨れ上がっているため影響力は絶大である。
1980年代初頭、高金利政策によってホットマネーがドル志向を強めた際に、南米ではホットマネーの大量流出が起きた。南米は1960年代から資本輸入で工業化を進めていたが、1970年代のオイルショックなどを受けて経済変調をきたしており、このホットマネー流出により瞬く間に経済危機に陥り、累積債務問題を発生させた。
China Financial Market: Monetary conditions might exacerbate the Chinese adjustment
- 中国から大量のホットマネー流出が生じている可能性を指摘した記事。
- 2008年Q4の推定流出額はなんと! 1200〜1400億ドル!
- 経済が加熱している間は、ホットマネーが中国国内に豊富な流動性と信用供与をもたらした。
- ホットマネーが海外に逃げると、流動性枯渇と信用収縮が予想もしなかった速度で襲ってくることになる。かつての南米のように...
- するとキャピタルフライトが加速する。
- それは流動性枯渇と信用収縮を加速させる。
- 以下、悪循環...
日経の記事に乗せられて中国に進出しちゃった企業は少なくないようだけど、撤退するのなら今のうちだよ。