閉鎖されるディーラー 閉鎖されないディーラー
Zero Hedge: I Am Marla's Observations On Artificial Selection In Chrysler Dealerships
- 記事を書いてるのはMarla Singer→明らかに偽名。
- 「断定するには早すぎる調査(THESE ARE PRELIMINARY FINDINGS)」と強調しているので、今後の動向を見守る必要がある。
- が、ネタとしては興味深い。
- 閉鎖される25%のクライスラーディーラーを決めたのはクライスラーではなく、オバマ率いる「automotive task force」らしい。→ソースとしてこのロイター記事とかこれとか、さらにその先のこれとか。
- が、Zero Hedgeの人たちは「共和党に数百万ドル献金したディーラーが閉鎖された。一方、オバマに献金しているのに閉鎖されたディーラーは一件だけだ。だから今回の決定には政治的意図が隠されている。」みたいな単純な判断はしない。
- The Center for Responsive Politicsにて公開されている2008年度政治献金リストと、クライスラーディーラーとの相関を計算した。
- 結果は...標本数が少ないので、なんとも言えない状況。
- ただし、「クリントンに献金したクライスラーディーラーは生き残った確率が高い」と言えなくもない、と。
- 繰り返すけど、標本数が少ないので今のところはなんともいえないよ。
おまけ: 閉鎖されるディーラーの悲哀
- これもZero Hedgeから。
- 閉鎖されるDodge(クライスラーの一銘柄)ディーラーの悲鳴に近い手紙。
私はGeorge C. Josephというものです。フロリダはメルボルン市にある、Sunshine Dodge-Isuzuディーラーを経営しております。私の家族が1974年に買い取ったディーラーで、35年間事業を続けてきました。私は二世代目の所有者です。
現時点での従業員は50名強。景気が悪化する前は70人を雇っていました。地元の商工会でも積極的に活動しています。地元の取引業者は数十。私どものディーラーは、彼らにとっても重要な収入源なのです。財務状況には問題なく、地元では高い評価を得ており、経営も安定しています。
私は休みなく毎日出勤し、開店時間から9〜10時間ほど働いています。お客様のことも従業員のことも大切にしています。Sunshine Dodgeは私の人生そのものなのです。
2009年5月14日に、私が購入し所有してきたDodgeのフランチャイズ権利が6月9日をもって取り上げられ、他のディーラーに無償で移転される、ということが突然通知されました。現在保有している新車在庫は125台で、時価総額は300万ドルあります。が、(フランチャイズの権利である)販促値引がなければ6月9日以降にこれらの新車を売ることは無理でしょう。そもそもフランチャイズでなければ、「新車」を売ることはできないのです。メーカー保証がつかなければ、新品であっても「新車」ではありません。私達はダッジ車の補修用部品在庫を30万ドルほど抱えていますが、やはりメーカー保証サービスの看板がなければ、これらの部品も無価値となります。クライスラーはこれらの新車在庫や部品在庫を買い戻してくれないのに、です。
しかもですよ、私達の事業所は最近全面改装したばかりなのです。クライスラー側が、Sun Trust Bankを経由した商業ローンの活用を強要してきたのです。
アメリカ合衆国でなんでこのようなことがおきてよいのでしょうか?
自動車販売業は民間事業であって、国が口出しするべきことではありません。
こんな事態は想像することすらできませんでした。私達は何一つ間違ったことをしていないのに、事業を盗まれてしまったのです。
今回の件で、私一家は破産に追い込まれることになるでしょう。50人以上の従業員は職を失うことになります。彼らはどうやって家族を養っていくのでしょう? (クライスラー救済は)アメリカ経済にとって大惨事です。
どうか助けてください。Zero Hedgeからのお返事に期待しています。
敬具